それん君のマル研ノート

それん君のメモ書き。あくまでメモ書きです。しっかりまとめられたものはnoteで発信してます。

笔记

ある人にとって誰かの政治的主張はオナニーの道具にすぎない。
自分の信ずるイデオロギーに肯定的な発言であればそれで満足する。

ある人にとって誰かの主張な真偽や客観性はさほど重要ではない。

そして一番の関心事は自分の信じるイデオロギーに肯定的かどうか。

でも僕もそうなる傾向にある。
気をつけないと。

これはかなり個人的な意見だけど、まがいなりにもマルクスの思想と格闘した人の本は例えマルクスに対して批判的でも読んでいて面白い。

逆に(失礼だけど)マルクスの思想をプロパガンダ的に批判してる人の文章はあまり面白くない。

なぜなら既にマルクスによって批判的に克服されてしまってるから。

 

もちろんそこに、
「いや、それでも私はこう思うんです!」みたいな主張の片鱗を覗かせる文章があるなら嬉しいけど、
でもそういう本はあまり見かけない。

むしろブッダの方が時空を超えてマルクスを批判している気さえする。

マルクス主義は物事を絶対悪と絶対善に分ける??

そんなことない。

どこからこういう言説が生まれたのかはわからないが、ネット上にはこういう話がたくさん転がってる。

 

マルクス主義のコアな概念である、対立物の相互浸透、否定の否定などを参照されたい。

いわゆる矛盾について言えば、敵対的矛盾と非敵対的矛盾がある。

マルクス主義を批判するプロパガンダは非敵対的矛盾を無視して、あたかもマルクス主義が敵対的矛盾のみによって世界を見る思想だと教えている。

 

マルクスは資本家を打倒しろと言ったのか?

マルクスが資本家打倒しろなんて言ったんだろうか?

資本論の序論?かどっかでマルクス自身が述べてるけど、「私は資本家を倒せなんて言ってない。資本主義が抱える問題を挙げてるだけや。」そんな感じのこと言ってる。

 

 

どこからマルクスが「資本家打倒しろ」と言ったっていう言説が来たのか知らないけども。

 

ニコスプーランザスのファシズム論

主著

ファシズムと独裁 229

内容

ファシズムの原因とその影響、ファシズム国家の性質、労働運動の失敗 229

 

 

 

ファシズム国家の性質

帝国主義と独占資本主義によって特徴づけられる 230

経済危機はファシズム国家誕生の十分条件ではない

 

 

 

ファシズムはどうやって生まれた?

帝国主義者の鎖の弱いつながりの中で独占資本主義に至る間に生まれた241

 

出現の原因

共産主義者の戦略の失敗

 

 

 

マックスウェーバーは社会主義をどう見たのか

マックスウェーバーマルクス主義を高く評価したのと同時に批判をした人物である。(濱島、昭和62年)

 

このビデオではマックスウェーバーの批判的分析に焦点を置いて紹介をしたい。

 

マックスウェーバーが批判したポイントは社会主義が不可避的に官僚制に陥ってしまうという問題だ。なぜならばマックスウェーバーは「歴史は合理化の過程」だと考えたからだ。

 

「近代民主主義が大国家の民主主義であると ころでは、どこでもそれは官僚制化された民主主義となるのであります。また、そうならざるをえません。と申しますのは、それは、高貴な貴族その他の名誉官僚を有給官僚群によっておきかえるからであります。これは、どこでもそのような経過をたどります。政党の内部でさえ成り行きはこのようなものなのです。それはまぬがれえないのでありまして、この事実、すなわ ち、長年にわたる専門的訓練、不断に進展してやまぬ専門分化、およびそのように教育された専門官僚群による管理の必要という事実は、社会主義といえども考慮に入れなければならない第一の事実なのであります。 近代経済をそれ以外の方法で管理することはできません」(濱島、昭和62年、p36)

 

 

 

マックスウェーバーの主張をまとめるとこうなる。

1、社会主義社会を運営するには官僚的な組織が必要となる。

2.もし官僚的な組織がなければ、社会主義社会は運営することができない。

3、しかし社会主義では経済を国家がコントロールするので資本主義よりも政府に権力が集中してしまう。このため社会主義は資本主義より更に官僚制が支配する社会に陥ってしまう。(濱島、昭和62年、p36)

 

 

しかし、社会主義が持つこの傾向はレーニントロツキーも知っていた。

レーニントロツキーソビエトロシアがだんだんと官僚主義に支配されていくことに危機感を覚えており、このことを彼らの著作に記している。

 

しかしウェーバーと違ってトロツキーはこの傾向を社会主義社会の持つ根本的な問題として捉えなかった。(2)

ソビエトロシアの専制政治の原因をスターリン個人の問題に落とし込んだ。(3)

ここがウェーバートロツキーの主張の大きく異なる点と言えよう。

 

では官僚制に陥らなかった社会主義の一応の成功例について考えてみよう。

恐怖政治に陥らなかった成功例を挙げるなら、歴史的にパリコミューンやイスラエルキブツ、イタリアのボローニャなどの例が挙げられる。(4)もちろんこれらの三つにもさまざまな違いがあり、社会主義だと簡単に定義することはできないが、ここについては割愛する。

 

これら3つの事例では部分的にではあるが社会主義が実現された。しかし合理性に支配された現代社会においては実現が難しいというところが欠点だ。

経済的な発展や科学技術の発展、合理的な社会の運営を求めるならば、やはり官僚制が必要であるし、事実官僚主義になってしまったソ連は合理的な社会、経済的・科学的な発展を望んでいた。

ここが官僚制の一つのパラドックスなのだ。

 

 

現代社会では今再び資本主義の問題が挙げられ、マルクスが読み直されている。

資本主義からの脱却を考える際に社会主義は避けて通れない話題だ。

もちろんマックスウェーバーの分析を不当に普遍化することはできないが、社会主義が見直される今日においても読む価値はあると思う。

 

 

みなさんはウェーバーのこの主張、どう思いますか?コメントで教えてください。

 

4)井上ひさしボローニャ紀行」

 

How Max Weber analyzed socialism?part①

In this video I want to introduce the analysis of max Weber on Socialism

Max Weber in his speech criticized and at the same time thinks highly of marxism(1).

first I want to introduce you the critical analysis.

The point that max weber had criticized is the inevitability of bureaucratization of socialism.

he thought even if succesed socialism, society couldn't organize well, couldn't manage well without bureaucracy(1).

cause as a premise we need some bureaucratic organization for manage socialist country.

and if there is no such a bureaucracy we couldn't manage our society along with the road towards socialism.
But because of this feature that socialism has, socialist country could trap in more bureaucratic country than capitalist country because socialist government would have more power than capitalist country has(1).

so this is the contradiction of socialism.

socialism originally hope the liberation of human, but if we hope to manage well especially in economic field it would paradoxically fall in tyranny.

but this tendency had been noticed by Lenin and Trotsky these Marxist(2).

but they just attributed this failure not to the basical problem that their society has but to the individual problem such as Stalinism as Trotsky mentioned(3)

And if I mention about the successful example that hadn't falled in horrible tyranny we can just only find Paris commune and kibbutz these types of too weak to manage economically.
so paradoxically these communities didn't fall to tyranny.

 

although max Weber's analysis also has limitation but his point is worth to read even now.

 

 

Reference 

1.「社会主義」マックスウェーバー、濱島朗訳、解説、講談社学術文庫 p37,p40

Germany versions 「(Der Sozialismus. Rede zur all gemeinen Orientierung von österreichischen Offizieren in Wien 1918, in: Max Weber, Gesammelte Aufsätze zur Soziologie und Sozialpolitik, 1924, SS, 492-518)」

 

2.「裏切られた革命」トロツキー、岩波、ページ不明

(Betrayed revolution, Trotsky)

 

 

3.「スターリニズムボリシェビキズム」、トロツキー講談社学術文庫、ページ不明