それん君のマル研ノート

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ソ連の賃金制に対する誤解

ソ連の賃金制度は時間給制と出来給制とからなっている。1925~33年の間の大工業についてみると、出来高給による労働時間の全労働時間に対する比率は、53.4%から67.3%に固まっている。この出来高給制において、賃金はノルマとリンクされていたのである。すなわち、1922労働法典は次のように規定していた。「被用者が自己の過怠により、標準的労働条件のもとで、設定された生産高ノルマを達成しなかった場合には、彼の遂行した仕事の量に応じて賃金を受け取るものとする。」(第57条)。」⁽¹⁾

 

「作物生産の基幹要員たる機械作業員(1980年で450万人、社会化経営全従事者の17%)の賃金は、作業量基準の出来高払いが原則である。」(2)

 

(1)「ソ連における「科学的管理」の導入」加藤志津子

   経営論集 35巻2号 1967年11月 

(2)「ソ連における集団請負制について」北海道大学 金田辰夫