ジラス 晩年の思想 原稿
マルクス主義の崩壊はいかにして起こったのか。
ユーゴスラビア、チトーの後継者になるはずだったのに、社会主義国の有様を批判して共産党を追い出され、さらには監獄にぶち込まれた男ミロヴァンジラス
今回はそんなミロヴァンジラスの晩年の著作
「fall of the new class」「新しい階級の没落」をご紹介します。
それんくん、新しい階級って何?
第13回で紹介してるんで見てくださーい
本動画では
この本のジラスの主張のちょー大事な部分を3つに分けて解説します。
テロップ「読まない」
「ジラスの主張①つめ
ジラスの主張②つめ
これ、問題の根本的な解決にはなってないですよ
ジラスの主張③つめ
共産主義はその誕生から崩壊する運命にあった。
なぜなら唯物論的弁証法は絶対の科学とされており、それが独裁政治の原因だったから。
ジラスの主張①つめ
ジラスこんなこと言ってるんですよね。
【それんの意見】
これ、私も思うんですけれども、マルクスのプロレタリア独裁の考えはユートピア的。
マルクスが科学的だったのは資本主義の分析だと思うんですね。
アナキストバクーニンもマルクスのプロレタリア独裁のユートピア性を指摘しているんです。
ジラスの主張②つめ
これ、問題の根本的な解決にはなってないですよってジラスは言うんですね。
カールおじさん、フルシチョフによるスターリン批判の後、世界中でスターリン主義に対する批判的な分析がなされました。
だけど、その分析は徹底してなかった。
単にスターリン主義をスターリン個人の問題に落とし込んでしまったんです。
これはかつてトロツキーもやらかしてます。
「スターリン主義の問題はレーニン主義にあるんじゃない。それはあくまでレーニン主義の結果なんだ」(by 「スターリニズムとボリシェビキズム」)
(え、ほんと?…)
こういう風に、スターリン主義の批判は単にスターリン個人の問題に落とし込まれてしまいました。
そして生まれた結論が「じゃあレーニン主義に戻ればいいじゃん」「そしたら万事解決だよね わらわら」
だったんです。
ジラスはここを批判しています。
「スターリンがオワコンだったのはみんな知ってるよ」
「でもその原因はスターリン個人の問題だけじゃないはず」
マルクス主義はどう発展し、どういう過程を経てスターリン主義に陥ったのか。
それを理解しない限りマルクス主義は死に絶えるしかないんです。
ジラスの主張③つめ
共産主義はその誕生から崩壊する運命にあった。
なぜなら唯物論的弁証法は絶対の科学とされており、それが独裁政治の原因だったから。
ジラスはマルクス主義に専制政治の原因があっだよーと主張するんですね。
しかしそれん君思います。
唯物論的弁証法の絶対化の原因はレーニン以降のマルクス主義者が
形而上学を根本的に否定したところに問題があるんじゃないかなってね。
形而上学の意義も認めている。
それをひんまげひんひん曲げたのは毛沢東ですよ。
これも三浦つとむの「毛沢東主義」にのってるんでチェックしてみてくださーい!
しかしジラスじいさん、この本の出版当時
見做していたのかもしれません。
だから私、思うんですけれども。
マルクスの思想そのものに求めることができるのかはたして疑問ですね。
で、実はジラスおじいちゃんも
と過去にそう言ってるんです。
若い頃のイケイケジラス、こんなこと言ってますよ。
それはレーニンによって絶対化され、スターリン体制が生まれた。」
しかしじいさんになったジラスはここの認識を少し変えてますよ。
じいさんになったジラス
ジラスじいちゃん、なんで考え変えちゃったの?
そこを今後も調べていきたいなと思います!
今回はミロヴァンジラス晩年の思想紹介しました。
普段からマルクス主義に関する考えを動画でたくさん述べてるので、コメント、よろしくお願いします!