それん君のマル研ノート

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マルクス主義弁証法の歴史 上巻 ロゼンタリー編著 森宏一訳 大月書店1973 読書まとめ

p7

経済学哲学草稿 第三分冊396-397

 

p16「青年ヘーゲル派が考えるところでは、世界を支配するのは人間の理性、歴史発展を規定する弁証法の所有者である自己意識であった。」

p25ヘーゲル法哲学批判:観念論的弁証法(発展は理念の自己発展)を批判して→唯物論弁証法(実在的現実そのものの自己発展・自己運動)というふうに考え方を進化させた。マルクスは「諸事物自体が発展の主体、発展の源泉」p30と考えた。

 

それんのメモ:ヘーゲルは最初に理念があって人類はその理念を通じて何かしらのものに向かって展開していくと考えていた。ここにマルクスは批判を加えた。マルクスは発展の基礎に人間の生活の部質的諸条件があることを指摘した。※p25を参考に

 

 

p34「すでに『ライン新聞』のうちでマルクスは、現代の国家が全体として、いわば社会全体の意思と利益を体現しており、この意味で鋭い衝突からまぬかれているのだというのは作り話であるのを、固く確信するようになっていた。

 

p35「ヘーゲルの見解の肯定的側面として、かれが市民社会と政治社会とにみられる離間状態を、矛盾としてとらえている点を指摘している。」

 

メモ:独仏年誌も読まねば。ヘーゲル「人間の考えが世の中を発展させている。そして何らかの方向に向かっている」マルクス「生産的諸関係が世の中を形作っている。そしてその生産的諸関係のうちに矛盾がある。だから資本主義社会は矛盾を克服して必然的に社会主義に達する。」

 

 

p41「マルクスは…中略…こう書いている。「ヘーゲルのおもな誤りは、現象の矛盾を本質における、理念における、一体性と解するところにある。」」

 

pp42-43「マルクスの労作『ヘーゲル法哲学批判』の分析は、この著述の時期(一八四三年)に、かれによって唯物論弁証法の側への重大な、決定的な歩みがなされており、この方向でのその先の発展にとって重要な前提がつくりだされていたのをしめしている。」

 

p43「マルクスの見解発展の第一の時期は、『独仏年誌』にかれが登場したことによって飾られている。この当時の手紙の一つでかれは指摘している。理論的批判は「現存する現実の固有な形態からそれの当為および究極目的として真の現実を展開」しなければならない。」

 

pp43-44「マルクスは、青年ヘーゲル派の幻想をうちくだいた。かれは、「現世の対立」にふれないままで、ただそれの宗教的表現だけに反対してたたかうことで、社会を改造できると思っていた。マルクスは、現世的・社会的諸対立は、これらが物質的性格をもち私的所有によって養われている以上、まさに実在的な物質的方法によってのみ解決されることができ、止揚されることができるのを証拠だてた。」

 

 

p47エンゲルス「ライン新聞」「不自然な現存の諸関係の暴力的変革、門閥貴族政治と産業貴族政治の根本的打倒だけが、プロレタリアの物質的状態を改善できる。」

 

メモ『国民経済学批判大綱』必読

国民経済学大綱:資本主義経済の自己否定。

 

 

 

p55経済学哲学草稿,聖家族

 

第一ステップ 経済学哲学草稿、フォイエルバッハ論、聖家族

第二ステップ 哲学の貧困(ヘーゲル主義からの脱却)