それん君のマル研ノート

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青年毛沢東と香港問題

今、香港問題が世界中で議論されています。

アグネス・チョウさんをはじめ、香港の民主派リーダーが弾圧されています。

もし今の現状を青年・毛沢東が見たらどんな反応をするでしょうか。

 

今回は毛沢東が青年時代に書いた論文、「統一に反対する」を紹介します。

この論文の注目すべきポイントは、毛沢東が各省の自治を強く勧めたこと、そして中央集権主義に反対していることです。

実際に論文を確認しましょう。

「つらつら原因を考えると、諸悪の根元は「中国」という この二字にある。中国の統一にある。現在、唯一の、救済法は解散すること、統一に反対すること、これ以外にない。」(毛沢東,2000,p142)

 

「私の現在の主張はこうだ。20年、中央政治を語らず、各省人は全力をもって自分の省に留意し、省モンロー主義を取り、各省は各省の正門を閉め、門外のことはいっさい無視する。」(毛沢東,2000,p147)

 

この論文は当然ながら毛沢東選集の中に含まれていません。

含まれていたら大変です。

なぜなら中国の建国者が香港問題を肯定することになるのですから。

参考文献

毛沢東 2000,竹内実訳「統一に反対する」『毛沢東初期詞文集 中国はどこへ行くのか』岩波書店